相続した不動産をそのまま所有し続けると、たとえ空き家であっても固定資産税や修繕費、清掃や草刈りなどの維持管理コストがかかり続けます。遠方に住んでいる場合は交通費や時間も負担になります。

こうしたコストは目に見えにくいものの、長い目で見れば大きな経済的負担となることも。売却によって早い段階で現金化することで、精神的にも物理的にも「手放す」ことができ、心の整理にもつながります。

空き家は、防犯・防災の観点からもさまざまなリスクをはらんでいます。長期間放置された住宅は老朽化が進み、周囲に迷惑をかけるだけでなく、倒壊や火災、害虫の発生などを引き起こすおそれもあります。

こうした事態を避けるためにも、利用予定のない不動産は早めに売却して資産として活かすことが理想です。売却によって得た資金を別の用途に充てたり、他の相続人との公平な分配にも役立てたりすることができます。

相続した不動産を売却すると、その売却益に対して「譲渡所得税」が発生することがあります。ただし、相続による取得の場合、取得費の引継ぎや特例の適用によって、課税額が軽減されるケースもあります。

代表的なのが「被相続人の居住用財産を売却した場合の3,000万円特別控除」などです。この特例を利用すれば、実質的に非課税となるケースも多く見られます。適用には一定の条件があるため、売却前に必ず税理士などに相談しておくことが大切です。

不動産の売却は「査定」「媒介契約」「販売活動」「売買契約」「引き渡し」の5ステップで進みます。最初の査定で相場感を把握し、媒介契約後は広告や紹介などを通じて買主を募集。買主が見つかれば契約を交わし、決済・引き渡しに至ります。
各ステップにおいて当社が丁寧にサポートいたしますので、初めての方でも安心して進められます。

相続と売却には法的・税務的な手続きが伴います。登記には司法書士、相続税や譲渡所得税には税理士のサポートが必要な場合もあります。ハウスドゥ 札幌栄町では、地元の信頼できる士業と連携しており、お客様のご要望に合わせてご紹介・調整を行います。